新刊案内(仮名草子関係)
『浅井了意全集』仮名草子編 1 

        浅井了意全集刊行会 編

        平成19年(2007年)8月 岩田書院発行

               A5判 498頁、15000円+税


浅井了意全集刊行会 編

責任編集委員:江本裕・岡雅彦・花田富二夫・深沢秋男・冨士昭雄・
  和田恭幸・渡辺守邦・後小路薫
編集委員:石川透・入口敦志・小川武彦・沙加戸弘・土屋順子・中
  島次郎・長谷川泰志・安原真琴・柳沢昌紀・湯浅佳子
本巻責任編集:岡雅彦
翻刻・解題担当:小川武彦・湯浅佳子・深沢秋男


         平成19年(2007年)8月 岩田書院発行
         A5判、498頁、15000円+税

目 次

刊行のことば ………………………………………………………   1

凡  例 ……………………………………………………………   2

収録書目細目 ………………………………………………………   7

堪忍記 ……………………………………………………………  15

孝行物語 ………………………………………………………… 189

浮世物語 ………………………………………………………… 319

浮世ばなし ……………………………………………………… 405

解  題 ………………………………………………………… 485

……………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………

刊行にあたって

 浅井了意は、真宗の寺浪人として苦難精進して、博覧強記の唱導家ともなった僧侶・作
家である。その苦節時代に、彼は、時代が今何を求めているかを肌で感じ取った作家でも
ある。即ち彼は、草創期の徳川政権が時代や知識人に何を求め、一方で庶民が何を欲して
いるか、つまり近世前期の文化状況の中で何が求められているかを、鋭敏に感得してそれ
を作品に形象した作家なのである。ここで幕政に参与した林羅山以下の知識人たちの啓蒙
活動について述べる余裕はないが、了意は民間にありながら時代の要請を感知して、これ
の庶民レベルでの啓蒙・普及を試み、次には当代庶民が要求している物に応える内容に転
換して、精力的に量産していった。
 了意は数々の文芸作品を著したが、その素材が多く中国・朝鮮伝来の教訓的また伝奇的
 な書籍に依拠していることは周知の事実で、彼はまた数多くの仏教経典の通俗解説書を
 著し、そこでも内外の仏典・漢籍からおびただしい比喩・逸話などを紹介している。だ
 が、その詳細はほとんど未開拓で、近世前期の文芸作品や思想書を考究するに際しての
 「宝の山」と推断されるのである。
時あたかも研究の学際化が叫ばれ、国文学の世界でも視野の拡大が望まれている。浅井了
意という作家は、庶民レベルで国境の壁を突き抜けた最初の人であった。ここにその人の
全集を公刊する運びとなったことをいささか誇り、その成果を世に披露する次第である。

 平成19年5月     浅井了意全集刊行会編



『浅井了意全集』全巻の構成

〔仮名草子編〕 翻刻 全11巻 A5判

第1巻 堪忍記/孝行物語/浮世物語/浮世ばなし *第1回配本
2007年8月刊、A5判・498頁・上製本・函入、15000円(税別)
了意の初期作品4編を収録。解説を付す  

第2巻 三綱行実図/大倭二十四孝         *第3回配本 
第3巻 可笑記評判 
第4巻 因果物語/戒殺放生物語/鬼利至端破却論伝/天草四郎/法華利益物
    語 
第5巻 狗張子/伽婢子/ようきひ物語 
第6巻 本朝女鑑/賞花吟/新語園 
第7巻 江戸名所記/京雀/出来斎京土産/東海道名所記 
第8巻 かなめ石/むさしあぶみ/かづらき物語/三井寺物語/狂歌咄/安
    倍晴明物語他 
第9巻 将軍記/本朝武家根元 
第10巻 北条九代記/鎌倉九代記 
第11巻 伊勢物語抒海/源氏雲隠抄/勧信念仏集/父母恩重経和談抄 

〔仏書編〕  影印 全7冊 B5判 

第1巻  勧信義談鈔/善悪因果経直解/阿弥陀経鼓吹 *第2回配本 
第2巻 無量寿経鼓吹 
第3巻 観無量寿経鼓吹 
第4巻 盂蘭盆経疏新記直講/大原談義句解 
第5巻 聖徳太子伝暦備考 
第6巻 往生拾因直談/仏説十王経直談 
第7巻 法林樵談/三国因縁浄土勧化往生伝/願々鈔註解/法語鼓吹/愚迷発
    心集直談他 

〔資料編〕 全1冊 A5判 

 

 

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