『浅井了意全集』仏書編 3

        浅井了意全集刊行会 編

         平成22年(2010年)4月 岩田書院発行
         B5判 748頁、18800円+税


浅井了意全集刊行会 編

責任編集委員:江本裕・岡雅彦・花田富二夫・深沢秋男・冨士昭雄・
       湯浅佳子・和田恭幸・渡辺守邦・後小路薫

編集委員:石川透・入口敦志・小川武彦・沙加戸弘・土屋順子・
     中島次郎・長谷川泰志・安原真琴・柳沢昌紀

本巻責任編集・解題担当:和田恭幸
本巻編集補助者:足立賀奈子


目 次

凡  例 ……………………………………………………………   2

収録書目細目 ………………………………………………………   3

観無量寿経鼓吹 ……………………………………………………  34

解  題 …………………………………………………………… 733

補  遺 …………………………………………………………… 743

……………………………………………………………………………


刊行にあたって

 浅井了意は、真宗の寺浪人として苦難精進して、博覧強記の唱導家ともなっ
た僧侶・作家である。その苦節時代に、彼は、時代が今何を求めているかを肌
で感じ取った作家でもある。即ち彼は、草創期の徳川政権が時代や知識人に何
を求め、一方で庶民が何を欲しているか、つまり近世前期の文化状況の中で何
が求められているかを、鋭敏に感得してそれを作品に形象した作家なのである。
ここで幕政に参与した林羅山以下の知識人たちの啓蒙活動について述べる余裕
はないが、了意は民間にありながら時代の要請を感知して、これの庶民レベル
での啓蒙・普及を試み、次には当代庶民が要求している物に応える内容に転換
して、精力的に量産していった。
 了意は数々の文芸作品を著したが、その素材が多く中国・朝鮮伝来の教訓的
また伝奇的な書籍に依拠していることは周知の事実で、彼はまた数多くの仏教
経典の通俗解説書を著し、そこでも内外の仏典・漢籍からおびただしい比喩・
逸話などを紹介している。だが、その詳細はほとんど未開拓で、近世前期の文
芸作品や思想書を考究するに際しての「宝の山」と推断されるのである。
時あたかも研究の学際化が叫ばれ、国文学の世界でも視野の拡大が望まれてい
る。浅井了意という作家は、庶民レベルで国境の壁を突き抜けた最初の人であ
った。ここにその人の全集を公刊する運びとなったことをいささか誇り、その
成果を世に披露する次第である。

 平成19年5月     浅井了意全集刊行会編



『浅井了意全集』全巻の構成

〔仮名草子編〕 翻刻 全11巻 A5判

既刊
第1巻 堪忍記/孝行物語/浮世物語/浮世ばなし  *第1回配本
2007年8月刊、A5判・498頁・上製本・函入、15000円(税別)
了意の初期作品4編を収録。解説を付す  

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続刊
第2巻 三綱行実図/大倭二十四孝         
第3巻 可笑記評判 
第4巻 因果物語/戒殺放生物語/鬼利至端破却論伝/天草四郎/法華利益物
    語 
第5巻 狗張子/伽婢子/ようきひ物語 
第6巻 本朝女鑑/賞花吟/新語園 
第7巻 江戸名所記/京雀/出来斎京土産/東海道名所記 
第8巻 かなめ石/むさしあぶみ/かづらき物語/三井寺物語/狂歌咄/安
    倍晴明物語他 
第9巻 将軍記/本朝武家根元 
第10巻 北条九代記/鎌倉九代記 
第11巻 伊勢物語抒海/源氏雲隠抄/勧信念仏集/父母恩重経和談抄 


〔仏書編〕  影印 全7冊 B5判  

既刊
第1巻  勧信義談鈔/善悪因果経直解/阿弥陀経鼓吹  *第2回配本
2008年9月刊、B5判・710頁・上製本・函入、18800円(税別)
了意の仏書、3編を収録。解説を付す  

第2巻 無量寿経鼓吹                *第3回配本
2009年5月刊、B5判・648頁・上製本・函入、18800円(税別)
了意の仏書、1編を収録。解説を付す  

第3巻 観無量寿経鼓吹
2010年4月刊、B5判・748頁・上製本・函入、18800円(税別)
了意の仏書、1編を収録。              *第4回配本
阿弥陀経鼓吹・無量寿経鼓吹・観無量寿経鼓吹 の解題を付す
………………………………………………………………………………………
続刊
第4巻 盂蘭盆経疏新記直講/大原談義句解 
第5巻 聖徳太子伝暦備考 
第6巻 往生拾因直談/仏説十王経直談 
第7巻 法林樵談/三国因縁浄土勧化往生伝/願々鈔註解/法語鼓吹/愚迷発
    心集直談他 

〔資料編〕 全1冊 A5判 




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