『江戸時代初期出版年表』〔天正19年〜明暦4年〕 
   編者 岡 雅彦・市古夏生・大橋正叔・岡本 勝・落合博志
      雲英末雄・鈴木俊幸・堀川貴司・柳沢昌紀・和田恭幸


             2011年2月28日、勉誠出版発行
             A4判、476頁、口絵 32頁
             定価 25000円+税
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平成22年度日本学術振興会科学研究費補助金
「研究成果公開促進費」助成出版
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  目 次

口絵 ……………………………………………………………… 巻頭

序言 ……………………………………………………………… (1)

凡例 ……………………………………………………………… (6)



天正19辛卯年 (1591)……………………………    1
天正20壬辰年/文禄元壬辰年(1592)……………    1
文禄2癸巳年(1593)…………………………………    2
文禄3甲午年(1594)…………………………………    3
文禄4乙未年(1595)…………………………………    3
慶長元丙申年(1596)…………………………………    4
慶長2丁酉年(1597)…………………………………    5
慶長3戊戌年(1598)…………………………………    7
慶長4己亥年(1599)…………………………………    8
慶長5庚子年(1600)…………………………………   12
慶長6辛丑年(1601)…………………………………   14
慶長7壬寅年(1602)…………………………………   15
慶長8癸卯年(1603)…………………………………   16
慶長9甲辰年(1604)…………………………………   18
慶長10乙巳年(1605)………………………………   21
慶長11丙午年(1606)………………………………   24
慶長12丁未年(1607)………………………………   28
慶長13戊申年(1608)………………………………   31
慶長14己酉年(1609)………………………………   36
慶長15庚戌年(1610)………………………………   39
慶長16辛亥年(1611)………………………………   43
慶長17壬子年(1612)………………………………   47
慶長18年癸丑(1613)………………………………   49
慶長19甲寅年(1614)………………………………   53
慶長20乙卯年/元和元乙卯年(1615)……………   58
元和2丙辰年(1616)…………………………………   62
元和3丁巳年(1617)…………………………………   66
元和4戊午年(1618)…………………………………   72
元和5己未年(1619)…………………………………   75
元和6庚申年(1620)…………………………………   76
元和7辛酉年(1621)…………………………………   80
元和8壬戌年(1622)…………………………………   84
元和9癸亥年(1623)…………………………………   86
元和10甲子年/寛永元甲子年(1624)……………   89
寛永2乙丑年(1625)…………………………………   94
寛永3丙寅年(1626)…………………………………  100
寛永4丁卯年(1627)…………………………………  111
寛永5戊辰年(1628)…………………………………  118
寛永6己巳年(1629)…………………………………  127
寛永7庚午年(1630)…………………………………  135
寛永8辛未年(1631)…………………………………  143
寛永9壬申年(1632)…………………………………  154
寛永10癸酉年(1633)………………………………  169
寛永11甲戌年(1634)………………………………  178
寛永12乙亥年(1635)………………………………  188
寛永13丙子年(1636)………………………………  195
寛永14丁丑年(1637)………………………………  204
寛永15戊寅年(1638)………………………………  210
寛永16己卯年(1639)………………………………  216
寛永17庚辰年(1640)………………………………  223
寛永18辛巳年(1641)………………………………  232
寛永19壬午年(1642)………………………………  242
寛永20癸未年(1643)………………………………  255
寛永21甲申年/正保元甲申年(1644)……………  272
正保2乙酉年(1645)…………………………………  289
正保3丙戌年(1646)…………………………………  314
正保4丁亥年(1647)…………………………………  347
正保5戊子年/慶安元戊子年(1648)………………  374
慶安2己丑年(1649)…………………………………  403
慶安3庚寅年(1650)…………………………………  428
慶安4辛卯年(1651)…………………………………  450
慶安5壬辰年/承応元壬辰年(1652)………………  474
承応2癸巳年(1653)…………………………………  492
承応3甲午年(1654)…………………………………  521
承応4乙未年/明暦元乙未年(1655)………………  542
明暦2丙申年(1656)…………………………………  558
明暦3丁酉年(1657)‥………………………………  585
明暦4戊戌年(1658)…………………………………  604


謡本曲目表 …………………………………………………  619  

あとがき ……………………………………………………  625

編者一覧 ……………………………………………………  627

書名索引 ……………………………………………………  左 1

版元名索引 …………………………………………………  左28


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序 言

 書物は人間の思考や感情を文字の形に変えて伝える表現伝達方法で、音や色彩をかりて表現する音楽や絵画同様、先人の知恵により生み出された豊かな文化遺産である。
 ある時代にどのような書物が生み出され、享受されたかをしることは、その時代の文化の核心に直接的に関わり合うことである。
 我が国の奈良時代から現代までのどの時代にあっても、それぞれの時代に出版された書物を総合的に概観できる出版年表のようなものがあると便利だと思いながら、なかなかそのような年表に出あわない。膨大な時間を要し、また多くの調査漏れが予想されるからであろう。それでは隗より始めよということで、本書を企画した。
 本書は室町末の天正十九年から江戸初期明暦末年までの約六十年間に出版された書物のうち、刊記を備えて刊年の分かる書物を年月順に並べた出版年表である。
 初めの天正十九年は、日本で初めて活字の印刷が行われた年であり、時代を区切る大きな意味をもつ。また、終わりの明暦未年は、出版文化の趨勢が大きく展開する時期であり、また六十年という期間は身の丈に合った、実際に調査実行可能な期間でもあった。
 さて、本書を「出版年表」と銘うったものの、本書は大きな問題を孕んでいる。
 近世初期は活字印刷が一気に進み、多くの人々が書物の印刷に参画したが、本屋業が十分に発達していなかったので、その初期においては出版物に刊年や書肆名を明記する習慣がまだ未熟であって、巻末に刊記のないものが多く存在している。
また、初期の古活字本は流行した時期が限られ、無刊記のものでもその字体などからおおよその刊行時期は推定できるが、無刊記本の整版本の刊年推定はむずかしい。板木は年月をかけて何度も何度も刷り増しされるので、初版の刊年推定は至難の業である。そのようなわけで、本書では刊記を有する書物を年月順に配列し、無刊記であっても序跋や書き込みなどで刊行時期がほぼ推定できるものを、参考の意味で掲げることとした。基準となるべき有刊記本の刊行状況を確定することで、それとの対比において無刊記本の位置づけが可能になってくると思われる。
 本書は大海の一滴の水のようなものであるが、江戸初期の文化の本質を考える資料として此の上もなく有益なものであると思われる。また、本書を呼び水として、全時代の出版年表作成の動きが起こればありがたいことである。
 なお、本書の作成にあたっては、平成十四年に国文学研究資料館の文献資料部を中心として研究組織を編成し、科学研究費補助金採択課題「江戸時代初期出版年表の作成」として四年間の書誌調査をおこなった。その成果報告書を平成十四年に一〇〇部作成して関係機関に配布した。その後、有志相語らって追加調査を続行し、また、平成十九〜二十二年度科学研究費補助金採択課題「五山版を中心とする中世刊本の研究――中世出版史の再構築に向けて――」(代表・落合博志)の成果も取り入れ、五年後、このたび公刊に漕ぎつけたものである。
 本書の刊行にあたっては、独立行政法人日本学術振興会平成二十二年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の助成を受けた。度重なる助成金の交付を賜った日本学術振興会にお礼を中し上げるとともに、原典調査の許可を頂いた多くの所蔵機関と関係各位にお礼中し上げる。
                            編者 識

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あとがき


 本書の作成を思い立ったのは十四、五年前になる。爾来、全国の各図書館の蔵書目録、古本屋の古書目録などから該当書目を抜き出しながら準備を進め、時に応じて原本の調査も続けてきた。平成十四年には科研費の補助を得て、二十一名の研究組織で四年間、全国各地、海外を含めて原本調査を行い、調査研究は大いに進展した。しかし、まだ十分に調査が行き届いていなかったため、報告書は百部限定に留めて公刊は見合わせた。その後、公刊を目指して、研究組織の中から、時代的に関わりの深いもの十名が相語らって追補の調査を進め、ようやく一応の形をみることとなったのが本書である。
 この年表を見ると分かるように、各年の末尾に未調査本の書名があがっている。未調査の理由はさまざまであるが、全巻にわたって相当数にのぼる。刊行年を二、三年先に延ばすことも考えたが、この手の仕事は完璧を期しがたく、十年たっても公刊に踏み切れないことも考えられるので、まずは現時点までの成果を公開し、江湖の批判を仰ぐこととした。諸氏の御批判・御教示をお願いする次第である。なお、この年表の追補として、十年をめどに、元禄までの百年間の出版年表の公表を考えている。
 なお、本書の作成にあたっては多くの方々にお世話になった。原資料の書誌調査にあたっては米国議会図書館、スウェーデン王立図書館ノルデンショルドコレクション、北京大学図書館、カリフォルニア大学バークレー校図書館、ハーバード大学燕京図書館、大谷大学図書館、立正大学図書館、龍谷大学図書館、駒沢大学図書館、大正大学図書館、東洋大学図書館哲学堂文庫、國学院大学図書館、天理大学附属天理図書館、大東急記念文庫、静嘉堂文庫、瑞光寺、叡山文庫、杏雨書屋、国立国会図書館、その他多くの図書館文庫等の資料閲覧の便宜を賜った。国文学研究資料館は仏書や和刻本の調査蒐集は少し手薄だが、全国各地の文庫図書館の蔵書のマイクロフィルムによる蒐集は膨大なもので、この年表作成にあっても多大の恩恵を蒙った。名古屋大学の塩村耕氏からは岩瀬文庫の多量のデータを頂戴した。大東急記念文庫の村木敬子氏には全般にわたってさまざまなご援助を賜った。写真撮影にあたっては国文学研究資料館、瑞光寺の川口智康氏、布施美術館の布施秀茂氏に特段のご配慮をいただいた。
 また、本書の必要性を強く説かれ、公刊を慫慂してくださった勉誠出版社長池嶋洋次氏、編集にあたられた吉田祐輔氏ほかスタッフの方々の全面的協力を得た。索引の作成には北島剛樹、田中仁、児玉史子の各氏の助力を得た。
 本書は調査研究の中間報告であり、誤りも多いことと思う。未調査の書も残されている。世に出すのは恥ずかしいほどである。それでもここまで漕ぎつけられたのは多くの方々の暖かいお手助けのおかげである。記して謝意を表する次第である。

    平成二十三年 辛卯 二月吉日
                          岡 雅彦

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編者一覧(姓名・現職・著書論文の順に掲載する)


岡 雅彦(おか・まさひこ)
国文学研究資料館名誉教授
『カリフォルニア大学バークレー校江戸版本目録』(共編、ゆまに書房、
一九九〇年)、『日本古典籍書誌学事典』(共編、岩波書店、一九九九年)な
どがある。

市古夏生(いちこ・なつお)
お茶の水女子大学文教育学部教授
『近世初期文学と出版文化』(若草書房、一九九八年)、『新訂都名所図会』
(筑摩書房、一九九九年)などがある。

大橋正叔(おおはし・ただよし)
天理大学文学部教授
新日本古典文学大系『近松浄瑠璃集上下』(共著、岩波書店、一九九三年)、
「近世の読者序説」(『山辺道』第48号、天理大学国語国文学会、二〇〇四年三
月)などがある。

岡本 勝(おかもと・まさる)
中部大学名誉教授
『近世俳壇史新攷』(桜楓社、一九八八年)、『近世文学論叢』(おうふう、
二〇〇九年)などがある。

落合博志(おちあい・ひろし)
国文学研究資料館准教授
『中世歌謡資料集』(汲古書院、二○○五年)、「江戸初期の出版事情一面
――本能寺前版古活字版考・序説――」(『慶應義塾図書館の蔵書』慶應義
塾大学出版会、二〇〇九年)などがある。

雲英末雄(きら・すえお)
早稲田大学名誉教授
『元禄京都俳壇研究』(勉誠社、一九八五年)、『俳書の話』(青裳堂書店、
一九八九年)などがある。

鈴木俊幸(すずき・としゆき)
中央大学文学部教授
『江戸の読書熱――自学する読者と書籍流通』(二○○七年、平凡社)、『絵
草紙屋――江戸の浮世絵ショップ』(二〇一〇年、平凡社)などがある。

堀川貴司(ほりかわ・たかし)
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授
『詩のかたち・詩のこころ――中世日本漢文学研究』(若草書房、二○○六
年)、『書誌学入門――古典籍を見る・知る・読む』(勉誠出版、二○一〇
年)などがある。

柳沢昌紀(やなぎさわ・まさき)
中京大学文学部教授
『仮名草子集成』第45巻(共編、東京堂出版、二〇〇九年)、「小瀬甫庵に
とっての歴史――『年代紀略』と『信長記』『太閤記』――」(『日本文
学』59−10、日本文学協会、二〇一〇年十月)などがある。        
                                 
和田恭幸(わだ・やすゆき)
龍谷大学文学部准教授
『近世初期版本刊記集影』1〜5 (共編、『国文学研究資料館調査研究報告』
17号〜21号、一九九六年〜二〇〇〇年)などがある。


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