『山本有三研究 ――中短篇小説を中心に――』

   平林文雄 著
 
            2012年8月10日、和泉書院発行
            B6判、208頁、定価3800円+税

 

      目   次


第一章	戯曲作家から小説作家に至るまで、その後 1

  第一節	有三の生い立ちと戯曲作家になるまで 1

  第二節 戯曲家としての全盛期と小説家への移行 4

  第三節	 好評長編小説の盛期と中短編小説の執筆期 5

  第四節	 作家としての活動以外の社会的諸活動 7


第二章	短編小説『兄弟』における幼き感性の発露と肉親愛 10

   付 記 有三作品における文字の改訂と表現の改訂(掲出順) 17

一、漢字がカタカナに改められている場合 17
二、熟語の一字だけ漢字を残したもの 17
三、漢字をひらがなに改めた場合 18
四、ひらがなを漢字に改めた場合 19
五、漢字を別の漢字に改訂している例 19
六、カタカナをひらがなに改訂した例 20
七、ひらがなをカタカナに改訂した例 如]
八、仮名を変えることなく傍点を削除したもの 20
九、本文を改訂した個所 20
十、脱落もしくは省略個所 20
十一、読点を非常に多く用いる 21


第三章	短編小説『子役』―子役をめぐる父親・原作者・舞台監督の葛藤― 23

第四章 短編小説『チョコレート』―父子愛・友情・社会性の問題― 11

   付 記 振り仮名廃止論と漢字制限論 36

漢字使用の実態―ルビの廃止、文字の変更、表現の改訂― 38

一、	ルピのみを取ったもの(掲出順) 38
二、ルビを取り送り仮名を追加(省略)したもの 38
三、ルビなし漢字に送り仮名を追加(省略)したもの 39
四、漢字を仮名に改訂したもの 39
五、仮名を漢字に改訂したもの 40
六、一、二字分の文字の省略、添加、変更 40
七、語句、文の変更 40
八、誤植並びに衍字の訂正 40


第五章 中編小説 『不惜身命』―典拠・変容・技法について― 41

  第一節	石谷十蔵の経歴と有三の歴史小説の方法 41

  第二節	将軍秀忠の猪狩りと石谷十蔵の出過ぎた行為 43

  第三節	十蔵逼塞の禁を犯し狩に扈従し薄氷の池中から獲物と
                  鷹を得て侍臣に渡す 46

  第四節	町の武辺者を切り捨てることと宝蔵院流槍
                 中村市右衛門との試合 48

  第五節	十蔵「不惜身命」で得意になるが、柳生宗矩に諌められる 51

  第六節 それからの十蔵の「惜身命」と「不惜身命」を現す行為 54

  第七節	 島原の乱出陣―武士の一分の「不惜身命」― 58


   付 記 岩野泡鳴の「一元描写」と山本有三の「一元写実」との相違 73

第六章	山本有三の中短編小説の題材と技法と改訂 75

   付 記 一元描写的写実について 87

第七章 『無事の人』における写実と関連文献の扱いについて 93
    ―その受容と変容状況と作家の成熟・独自性―

  第一節	有三全作品と『無事の人』 93

  第二節	『無事の人』の構成の特色 97

  第三節	『無事の人』の準拠と典拠 102

  第四節	『無事の人』の改訂の問題 120

  第五節	『無事の人』の技法の特色 130

  第六節	『無事の人』鑑賞の留意点 135 

  第七節	受容と作家の成熟・独自性 150

   付 記 有三の中短編小説における登場人物名・会社名等の変更 165

第八章	山本有三の中短編小説における一元写実 166

  第一節	はじめに(戯曲作家から小説作家へ) 166

  第二節	短編小説『こぶ』の表現の特徴 169

  第三節	中編小説『無事の人』の表現の特徴 182

  第四節	まとめ(新技法としての一元写実) 199


あとがき 204

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著者略歴 

        
平林 文雄(ひらばやし ふみお)

1928年9月1日,長野県東筑摩郡波田村(現松本市波田6744)に出生
東北大学文学部卒業,同大学院修了(国語学専攻)
元:群馬県立女子大学文学部教授
現:高崎商科大学名誉教授

著書:近代文学関係
  近代文学鑑賞講座第18巻中島 敦(昭和34年12月,角川書店)
  日本近代文学大系第41巻山本有三集(昭和48年8月,角川書店)
  現代の文学(4名共編,昭和50年12月,笠間書院)
  近代の文学(4名共編,昭和51年7月,笠間書院)
  戦後の文学(6名共編,昭和52年4月,笠間書院)
  山本有三『兄弟・不惜身命』(昭和54年2月,旺文社文庫)
  比軟文学―受容・鑑賞・研究(平成5年12月,和泉書院)
  中島 敦―注釈・鑑賞・研究(平成15年3月,和泉書院)

   国語学関係                
  篁物語総索引(昭和47年3月,白帝社)           
  なよ竹物語研究並に総索引(昭和49年3月,白帝社)
  土佐日記本文及索引(昭和50年7月,白帝社)
  篁物語乙本影印翻刻対訳校本索引(昭和53年4月,笠間書院)
  国語学研究論考(昭和60年5月,和泉書院)
  表現と文章―表現研究序説―(平成4年4月,和泉書院)

   古典文学関係
  成尋阿闍梨母集の基礎的研究(昭和52年2月,笠間書院)
  参天台五臺山記校本並に研究(昭和53年6月,風間書房)
  我身にたどる姫君〔全〕(昭和59年4月,笠間書院)
  小野篁集・篁物語の研究(昭和63年11月,和泉書院)その他22冊

現住所:〒370-0866 群馬県高崎市城山町1 -22- 1



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