『近世文学考究 ―西鶴と芭蕉を中心として―』
  中川 光利 著
  
    2015年年7月20日、和泉書院発行 
    A5判、634頁、定価12000円+税
                      
 目  次


凡例  x

西鶴の創作意識の推移と作品の展開 ………………………………………   3

 (一) 町人物の各説話に表れた警句法とテーマを中心として  3  
    はじめに  3
    一、『日本永代蔵』における警句法  6
    二、『永代蔵』における警句法の特徴  20
    三、『永代蔵』の各章のテーマと警句法  24
    四、『永代蔵』の序章と主題  30
    むすび  37
    五、『日本永代蔵』に表れた警句(一覧表)  38

(二) 『世間胸算用』と『西鶴織留』の各説話に表れた警句法と
     テーマを中心として  58
    はじめに  58
    一、『世間胸算用』における警句法
      ――「胸算用」に表れた警句――  62  
    二、『日本永代蔵』と『世間胸算用』に表れた
      警句法の相違点と関連性  67
    三、『世間胸算用』の主題  104
    むすび  111
    四、『世間胸算用』に表れた警句(一覧表)  116

(三) 西鶴の町人物(三作品)の比較考察による町人物の総括と、
   『西鶴置土産』の各説話に表れた警句法とテーマを中心として  142
    はじめに  142
    一、『甚忍記』の行方についての私見  144
    二、『西鶴織留』における警句法と、『織留』二分説の論拠  159
    三、『西鶴織留』の主題と、西鶴の町人物(三作品)の総括  180
    四、『西鶴置土産』の主題と、『置土産』に表れた警句法  186
    むすび  189
    五、『西鶴織留』に表れた警句(一覧表)  190
    六、『西鶴置土産』に表れた警句(一覧表)  229

 (四) 『西鶴俗つれづれ』と『万の文反古』の考察  236
    はじめに  236
    一、『万の文反古』の構想と方法
      ――その序文を中心として――  236
    二、『万の文反古』の成立  244
    三、西鶴が書簡体小説を採用したのは何故か  253
    四、『万の文反古』の主題  262
    五、『万の文反古』の諸問題
      ――その草稿の成立時期に及ぶ――  282
    六、『西鶴俗つれづれ』について
      ――巻三の一 「世にはふしぎのなまず釜」小考――  288
    むすび  290

『西鶴諸国ばなし』と伝承の民俗
  ――「巻四の三」の素材と方法を中心として―― …………………… 291

    はしがき  291
    一、作品の構成上の問題点と私見  292
    二、覚海上人の伝承を中核的素材源とする論拠  297
    三、作品と素材(覚海伝承)との関係(共通点)  307
    四、覚海伝承の素材源の考察  318
    五、作品(弟子坊主)と素材(如法・小如法伝承)
      との関係(共通点)  331
    六、如法・小如法伝承の素材源の考察  337
    七、西鶴の作品と毘張房の伝承との関係(新資料)  346
    むすび  348

「命に替る鼻の先」の素材と方法の再検討
   ――『西鶴諸国はなし』考―― ………………………………… 351
   
    はしがき  351
一、 352
二、 358
三、 360
    むすび   362

西鶴と『沙石集』 ………………………………………………………… 367

    はじめに  367
一、 西鶴の作品と『沙石集』との関係
   ――『沙石集』の目録(巻・番号)にそって――  368
二、 西鶴の作品と『沙石集』との関係
   ――西鶴の述作年代順(推定)にそって――  372
    むすび  389

『おくのほそ道』における「三代の栄耀」の読み方 ………………… 391

    はじめに  391
    一、問題点と私見  391
    二、論拠の第一点 漢詩的な発想と方法  394
    三、論拠の第二点 伝統的な規範意識  398
    四、論拠の第三点 辞書史の主流は「えいえう説」である  408
    むすび  415

芭蕉における風狂性について
  ――『おくのほそ道』の旅を中心として―― …………………… 417

    はじめに  417
    一、芭蕉における風狂性としての乞食志向と増賀像  419
    二、「魚類肴味口に払捨」た精進生活の意味するもの  426
    むすび  434

芭蕉における「無能」の表現意識について
  ――『おくのほそ道」を中心とする―― …………………… 439

    はじめに  439
    一、『おくのほそ道』の旅行の動機と目的  441
    二、『おくのほそ道』における問題点と私見  446
    三、論拠としての内部徴証と「移芭蕉詞」  448
    四、「無分別」(「分別」)の表現意識  454
    五、思想的背景としての『撰集抄』  456
    むすび  460

『幻住庵記』序説――その構想と方法―― …………………… 463

    はじめに  463
    一、『幻住庵記』執筆の意図  465
    二、「記」のモデルとしての『挙白集』とその異本  467
    三、「記」の系譜としての『幻住庵記』  470
    四、「先たのむ椎の木も有夏木立」の句意とその典拠(創見)  479
    むすび  482

『幻住庵記』考――主題と句解を中心として―― ……………… 485

    はじめに  485
    一、『幻住庵記』の主題と句意  487
二、句意の論拠の第一点――終章の結びと句に
    投影している『荘子』の思想――  489
三、 句意の論拠の第二点――句意に投影している
   「無何有の郷」の意味するもの――  494
四、 句意の論拠の第三点――句意に投影している
   『挙白集』――  498
    むすび  504

『幻住庵記』における解釈上の問題点の考察 ……………… 507                       

    はじめに  507
    一、「唯睡癖山民と成て、孱顔に足をなげ出し、
        空山に虱を捫て座ス。」の真意  508
    二、「▲両に是非をこらす。」の真意(むすび)  528

『幻住庵記』における解釈上の問題点 …………………… 531

    はじめに  531
    一、問題点と私見  532
    二、「▲両に是非をこらす。」の真意(むすび)  550

芭蕉における「無能」の表現意識について
  ――『幻住庵記』を中心として―― ………………… 553

    はじめに  553
    一、問題点と私見  555
    二、論拠の第一点 「無能」の表現意識とその系譜
       ――原点としての「南花の心」――  559
三、 論拠の第二点 否定(実は肯定)の論理としての
   「無用の用・不才の才」の思想  561
    四、論拠の第三点 思想的背景としての周辺資料  566
五、論拠の第四点 「俳諧道」樹立の自覚の系譜と無能意識  571
六、論拠の第五点 『幻住庵記』(五異文)の
    文章構成と推敲過程(むすび)  573
 
『彼此集』の序文執筆者と編者について ………………………………… 575
  ――解題を通して特に編者説を中心に、竹亭と暮四の位置づけに
     論及する――
  
『無韻惣連千九百余吟』 …………………………………………………… 597

    一、書誌  597
    二、本文  599
    三、解説  605

俳諧作法書『をだまき』の諸本について ………………………………… 613
  ――通説の元禄十年版(二冊本)は他の異版である点を中心に――

一、    613
二、   615
三、   623
    むすび  628


初出一覧  630

あとがき  633 

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■ 著者紹介

中川光利(なかがわ みつとし)
大正十三年生まれ。高野山大学卒業。早稲田大学大学院修士課程修了。
元大阪商業大学教授。
論文「西鶴と『沙石集」」(暉峻康隆編『近世文芸論叢』中央公論社)、「『西鶴諸国ばなし』と伝承の民俗―「巻四の三」の素材と方法を中心として―」(檜谷昭彦編『論集近世文学3 西鶴とその周辺』勉誠社)、「西鶴の創作意識の推移と作品の展開」(『大阪商業大学商業史研究所紀要』)他多数。

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