松本昭著『古代天皇史探訪 天皇家の祖先・息長水依比売を追って』

2017年8月26日、アールズ出版発行
A5判、854頁、定価3500円+税

目次

前編 天皇はいかに創始されたか

第1部	おもろ巡礼記
第2部	高天の原の物語
第3部	出雲の国の建国物語
第4部	天孫降臨説話にみる建国の事情
第5部	神武天皇の大和の国造りの物語
第6部	独立国家・崇神王朝の誕生
第7部	天皇家の祖先・息長水依比売
第8部	大和王朝勃興の時、来る
第9部	神功皇后の物語
第10部 大和王朝の文明開化
第11部 河内王朝における二つの皇統
第12部 皇統主流に復帰した息長氏族

後編 天皇制律令国家の成立への歩み

第1部	時代の嵐と落葉の欽明天皇
第2部	天の警告か、天然痘、大和に狂奔す
第3部	神と仏の権力闘争
第4部	仏教を支柱に据える聖徳太子の光と影
第5部	氏族連合のフィナーレ
第6部	日本建国の礎となった思想的背景
第7部	律令制国家の建設始まる
第8部	神となった天武天皇
第9部	天皇の使命とは何か
第10部 明神天皇制の復活

 あとがき
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【著者について】
松本昭(まつもと・あきら)
 日本のミイラ(即身仏)研究の第一人者。死穢(しえ)が、即身仏となって
聖なる存在と化し、人々を救うという、世界でも類をみない思想に魅せられ、
半世紀にわたり即身仏の発掘と研究で中心的な役割をはたす。その業績は海外
でも高く評価される。本書においては、死穢を嫌って祟る日本の神々に対し、
天皇が浄めの世界へと導く役割を担ったことに着目。皇統の主流についた謎の
氏族「息長氏」のカリスマ性に視点をあてることで、神の国日本の古代天皇史
の実態と、天皇の存在意義を考察、畢生の大作とした。
 一九二五年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒。同大学院特別研究生を
経て毎日新聞社入社。サンデー毎日、学芸部、政治部を経て事業部長。学芸部
時代、吉川英治の最後の大作『私本太平記』の担当記者。晩年の巨匠吉川を敬
慕し、文豪井上靖に私淑する。元昭和女子大学副学長、現名誉教授。文学博士。
主著に『弘法大師入定説話の研究』『日本のミイラ仏』『人間吉川英治』『人
間復活』『教師よ、最高の芸術家よ』などがある。