鈴木重嶺(翠園)関係資料(1)

                                                深沢秋男

ここに紹介する,鈴木重嶺関係資料は,重嶺の御子孫の松本誠氏の奥様,松本栄子氏から,昭和女子大学に寄贈されたものである。鈴木家は13代で家が絶え,12代・重明の3女・冬子と松本氏の間に生まれた松本誠氏が鈴木家を継いだ。以下に,その略書誌等を掲げて紹介する。

1,翠園叢書
全68巻・67冊(巻之三十・巻之六十三は欠)
半紙本,写本(翠園・鈴木重嶺他の筆),縦225ミリ×横160ミリ(巻一)。
表紙 茶色系布目表紙で,濃淡によって以下の三種に分かれる。
   A薄黄茶色(巻一〜二十五、二十七〜二十九,六十二)。
   B幹色(目録,巻二十六,三十一〜四十五)。
   C象牙色(巻四十六〜六十一,六十四〜六十八)。
題簽 左肩に子持枠(版刷)に文字は墨書。
   「翠園叢書目録」
   「翠園叢書一(〜二十,二十一〜二十九,三十一〜四十〔40が三十九とあり訂正されている〕〜五十八,五十九〔58・59が五十九・五十八とあり,訂正されている〕六十〜六十二,六十四〜六十八)」
   各冊の前表紙に収録の書名が墨書されている。
行数・字数は一定していない。
蔵書印 「翠園」陽刻縦長方形朱印(巻21・40・41・67・68)。
各冊の内容は以下の通り。
目録 用紙は子持枠縹色罫紙,毎半葉十行。墨付十一丁。前に二丁,後に三十七丁の未記入の罫紙が付いている。収録書目を巻毎に記す。
以下,各巻の収録書目とその丁数を示す。
巻之一 国家八論31丁(朱の頭注あり),古冠考附直冠之考37丁(頭注あり)
巻之二 結記36丁(図入り,注あり),追加結記22丁。
巻之三 二見浦34丁。
巻之四 時文摘紕26丁,目録2丁,聖像考7丁,人名考9丁,謹対五条15丁。
巻之五 むらさきのゆかり29丁,新撰月百首・付林家書牘16丁,よつの時の行かひ4丁,西城新殿歌3丁。
巻之六 氷融秘策12丁,さか衣8丁,よしやあしや20丁。
巻之七 順徳帝御製百首11丁,順徳帝御詩謌2丁,二巌団三郎伝5丁,貉邱記6丁,東北風談21丁。
巻之八 仙語記18丁,芳宜園判哥合20丁,十八番歌合/蘆庵大人判詞19丁。
巻之九 楠正行遺状之事5丁,関の秋風41丁。
巻之十 歌体約言11丁,藤垣内文集27丁,佐渡名所歌集(相川八景とも)7丁佐渡名所追加3丁,嶋曲の古豆美18丁,佐渡国人井上幹の文5丁。
巻之十一 泊筆話55丁。
巻之十二 蒿蹊百首14丁,四季百首14丁,雑題百首13丁,馬百首13丁。
巻之十三 落栗物語(上・下)93丁。
巻之十四 寛永御上洛之記76丁。
巻之十五 浅間の記・炎上の記32丁。天正十年五月廿四日/於愛宕山成徳院明知日向守興行連歌六丁,浪華義少女六丁,清国妓琉球人書10丁。
巻之十六 独語66丁。
巻之十七 答問録46丁。
巻之十八 東鑑不審問答20丁,新野問答,一名有職問答16丁,青雲図賛26丁。
巻之十九 小金原御蒐記40丁,建久四年五月/頼朝公冨士野裾野御巻狩日記実録23丁。梶左兵衛佐定良略記16丁。
巻之二十 宝所詠草糾謬・弁宝所詠草糾謬49丁。
巻之二十一 春秋吟13丁,住吉百首和歌26丁。
巻之二十二 文政二年清水浜臣判歌合61丁。
巻之二十三 文化十五年清水浜臣判歌合/三十六番歌合/十八番当座歌合/十八番歌合48丁。
巻之二十四 千種殿与黒沢翁麿歌難陳15丁,生死名義考11丁,舞楽記(二荒山)4丁,春台先生答水野氏書12丁。
巻之二十五 太平賦13丁,あつさ物語23丁。
巻之二十六 神代のいましめ28丁,井関隆子長短歌10丁,中嶋広足文章4丁。
巻之二十七 恵美具佐48丁。
巻之二十八 野山の夢40丁,蔵田茂樹集14丁。
巻之二十九 大和賊徒退治記45丁。
(巻之三十欠)
巻之三十一 田安黄門宗武卿玉凾叢説書抜甲45丁。
巻之三十二 玉凾叢説書抜乙42丁。
巻之三十三 泉のひゝき38丁,みやこの大路25丁。
巻之三十四 千木の片そき66丁。
巻之三十五 今やう雑芸61丁。
巻之三十六 本居宣長大人伝3丁,宣長翁遺言書7丁,心尽しの日記(上・下)23丁、三条西季知卿家集16丁,十二月和名考完24丁,月名九丁。
巻之三十七 知李ひち甲74丁。
巻之三十八 塵ひち乙55丁。
巻之三十九 松廼古宝連葉29丁,大ぬさ弁妄33丁。
巻之四十 幤の寄瀬甲38丁。
巻之四十一 幤の寄瀬乙51丁。
巻之四十二 村山・畠山金川月見の記11丁,蒼生子判扇合27丁,呼子島之説6丁,文章くさ/\13丁。
巻之四十三 古文字(日本神字考)38丁,樺島浪風記(上・下)31丁。
巻之四十四 竹箒20丁,太田持資花月百首8丁,墨田川二百首19丁,しのふのの露4丁。
巻之四十五 旅寐のすさひ15丁,伊香保前橋の記13丁,難菫迺説19丁,すみれの説  18丁。
巻之四十六 東鑑集要(上下)33丁,おもひくさ全20丁。
巻之四十七 清浦朝臣尚歯会之記10丁,馬内侍集27丁,源重之むすめの集2丁,夕顔巻其外の説とも6丁。
巻之四十八 詠史百首(作者=千浪,難者=胤平)44丁。
巻之四十九 越白山紀行・山分衣27丁。
巻之五十 河つらなる家にほとゝぎすをきく詞59丁。
巻之五十一 清水浜臣長歌文集14丁,橿園長歌集34丁。
巻之五十二 まなひの道々18丁,おろかおひ23丁,阿豆佐由美19丁,阿豆佐由美附録3丁。
巻之五十三 拠字造語抄59丁,拠字造語抄補15丁。
巻之五十四 箱根日記39丁,都支山日記24丁。
巻之五十五 上信日記73丁。
巻之五十六 遊京漫録・巻一70丁。
巻之五十七 遊京漫録・巻二53丁。
巻之五十八 筆のすさみ(一名目さまし草)甲65丁。
巻之五十九 筆のすさみ(一名目さまし草)乙68丁。
巻之六十 君臣歌16丁,雲のころも14丁,初しくれ15丁,古代の髪の考16丁
巻之六十一 たひ路の打聞34丁,哥のしらへ8丁。
巻之六十二 点降言44丁。
(巻之六十三欠)
巻之六十四 高句麗古碑考(古碑の模写を付す)57丁。
巻之六十五 童話長編23丁,千種有功卿義士之賛7丁,千蔭和歌会式7丁,東宰府天満宮神前歌式会9丁。
巻之六十六 幕府年中行事歌合118 丁。
巻之六十七 泊文集・甲90丁。
巻之六十八 泊文集・乙105 丁。

2、翠園雑録
全25巻・23冊(巻ノ十・巻ノ十七は欠)。
半紙本,写本(翠園・鈴木重嶺他の筆),縦227ミリ×横160ミリ(巻ノ一)。
表紙 水浅葱色布目表紙。
題簽 左肩に子持枠(版刷)に文字は墨書。
   「翠園雑録一(〜九,十一〜十六,十八〜二十五)」
   各冊の前表紙に収録の書名が墨書されている。
行数・字数は一定していない。
目録 半紙二ツ折りの四枚を仮綴したもの。
「翠園雑録目録」とあり,目録の初めに「翠園雑録目録全部三十五冊」とある
以下、各巻の収録書目とその丁数を示す。
巻ノ一 和漢軍談76丁。
巻ノ二 慶長寛永度御上洛書抜18丁,文久御上洛法令其外26丁。
巻ノ三 御軍役之次第24丁,寛政度御条目29丁。
巻ノ四 武具要説24丁,臨時問答23丁。
巻ノ五 林子平上書51丁。
巻ノ六 魯西亜一件63丁。
巻ノ七 北夷考証(詳細地図5図を付す)39丁,蝦夷土地開発愚存之大概全45丁。
巻ノ八 辺策私弁46丁,隣交始末物語句解18丁。
巻ノ九 鬼神論(元集・享集・利集・貞集)51丁。
(巻ノ十欠)
巻ノ十一 正徳六申年四月晦日/吉宗公従紀州御供ニ被召連候御人数姓名帳15丁,採実論34丁。
巻ノ十二 補正吉原大全29丁。
巻ノ十三 白川侯御存寄書8丁,小浜侯家督之節藩中江教示書8丁,横須賀侯徳政記10丁,下駄屋甚兵衛書上14丁。
巻ノ十四 高秋帆上表(通称高嶋四郎太夫)55丁。
巻ノ十五 恐惶神論69丁,恐惶神論総論4丁,続恐惶神論13丁。
巻ノ十六 夢物語11丁,慎機論9丁,夢々物語17丁,夢物語批評5丁,夢物語2丁。
(巻ノ十七欠)
巻ノ十八 合衆国伯理璽天徳書翰和解6丁,合衆国伯理璽天徳副書翰和解2丁,合衆国水師提督上書和解5丁,合衆国水師提督口上書和解2丁,筒井紀伊守上言書13丁,和蘭告蜜15丁。
巻ノ十九 海防備論73丁。
巻ノ二十 明訓一班抄75丁。
巻ノ二十一 農商弁11丁,景山公御章之軍15丁,水府老公十ケ条13丁,福井今公言行録22丁。
巻ノ二十二 水戸前中納言斉昭卿九条殿下江上書14丁,水戸黄門光圀公□賜群臣条令20丁,戊午勅諚2丁。
巻ノ二十三 向山誠斎上書61丁。
巻ノ二十四 剛兵紀略76丁。
巻ノ二十五 蔵建物語16丁,安政二卯年地震ニ付御書付19丁。

3,翠園兼当歌
半紙本,写本,1冊,縦241ミリ×横172ミリ。代赭色表紙。
左肩に子持枠(版刷)題簽,文字は墨書で「明治九年/丙子/翠園兼当歌/佐渡より帰りし年也」。本文紙=四周子持枠縹色罫紙,毎半葉10行。33丁。

4,翠園詠草二
半紙本,写本,1冊,縦228ミリ×横156ミリ。枯色表紙。
表紙の左肩に直接墨書で「翠園詠草明治十六年癸未/十月より/同十七年」。本文紙=丸屋製、四周子持枠桃色罫紙、毎半葉10行。48丁。

5,詠史清渚集
半紙本,写本1冊,縦245ミリ×横171ミリ。白色表紙。
左肩に薄黄茶色の書題簽「詠史清渚集」。内題=「詠史清渚集鈴木重嶺編輯」。本文紙=坂田製,四周子持枠縹色罫紙,毎半葉10行。65丁。

6,詞林園哥集
短哥/夏之部半紙本,写本,1冊,縦239ミリ×横165ミリ。
仮綴,表紙は本文紙と共紙。中央上部に直接墨書で「詞林園哥集短哥/夏之部」。墨付24丁。

7,詞林園詠草
四季恋雑/雑躰半紙本,写本,1冊,縦234ミリ×横160ミリ。
仮綴,表紙は本文紙と共紙。左肩に直接墨書で「詞林園詠草四季恋雑/雑躰」。四季=26丁,恋=4丁,雑=6丁,雑躰=4丁,快哉園都日記序=2丁,消息文=2丁,曲水宴長歌賀/西域新殿歌事等=12丁。巻末に「太平賦/別記略之凡七百句」とあり。

8,詞林園家集
半紙本,写本,1冊,縦233ミリ×横156ミリ。仮綴,表紙は本文
紙と共紙。左肩に直接墨書で「家集」。内題=「詞林園家集」。墨付88丁。

9,嘱托代申簿
半紙本,写本,1冊,縦232ミリ×横156ミリ。朽葉色表紙。
中央に直接墨書で「嘱托代申簿/翠園」。本文紙=四周子持枠縹色罫紙,毎半葉10行。18丁未記入罫紙6丁。中に「明治三十二年別会並競点兼題」「明治三十四年月次課題」が挿まれている。

10,奉旨匿名歌評 付外批
半紙本,写本,1冊,縦231ミリ×横154ミリ。代赭色
表紙。中央に直接墨書で「奉旨匿名歌評付外批」。本文紙=榛原製,四周子持枠藍色罫紙、毎半葉10行。9丁。未記入罫紙41丁。

11,延陀知の幸
半紙本,写本,1冊,縦243ミリ×横171ミリ。仮綴、白表紙。左肩に直接墨書で「延陀知乃幸」。本文紙=藍色罫紙,毎半葉10行。6丁。

12,交隣提醒
大本,写本,1冊,縦267ミリ×横189ミリ。水色表紙。左肩に題簽の剥落の跡のみ。墨付57丁。47丁に「享保十三年戊申十二月廿日雨森東五郎撰」とあり,後序の末に「寛政甲寅正月/武都旗下藤原忠英謹題」とある。

13,蒲原記
大本,写本,1冊,縦266ミリ×横190ミリ。水色表紙。左肩に四周単辺(版刷)題簽,文字は墨書で「蒲原記全」。内題=「蒲原記家穂積隆雄編述」。
墨付9丁。鈴木氏畧系図を付す。蔵書印=「穂積重嶺蔵書」。

14,穂積姓氏考
大本,写本,1冊,縦270ミリ×横197ミリ。仮綴、表紙は本文紙と共紙。左肩に直接墨書で「穂積姓氏考」。墨付8丁。末尾に「天保五午年四月廿七日書/越智直通澄(花押)」とある。

15,殉難前草
中本,版本,1冊,縦181ミリ×横126ミリ。黒色表紙(空押模様)。
左肩に子持枠原題簽「殉難前草全」。前見返しに子持枠内に「殉難前草/官許不許翻刻/皇都書舖文正堂梓/慶応戊辰夏発(枠外)」。序題=殉難前草序」その末に「戊辰初夏青雲閣兼文識」。目録題=「殉難前草/目録」。内題=「殉難前草/青雲閣兼文稿」。尾題=「殉難前草畢」。匡郭=四周単辺。柱刻=序は「序」,他は丁付のみ。30丁(内,序1丁,目録4丁,21丁目落丁)。刊記=「浪華書肆/心斎橋北久太郎町/河内屋喜兵衛/同通本町北/塩屋彌七/同博労町/河内屋勘助/尾州書肆/本町三町目/菱屋藤兵衛/皇都書肆/醒ケ井五条上ル町/近江屋卯兵衛梓」。吉田矩方他71名収録(落丁のため6名未収録)。

16,殉難後草
中本,版本,1冊,縦187ミリ×横129ミリ。苔色表紙(雲文空押模様)。
左肩に子持枠原題簽「殉難後草全」。前見返しに飾枠内に「殉難後草/慶応戊辰初夏新刻/青雲閣蔵版/官許(枠外)」。序題=「殉難後艸序」その末に「戊辰初夏下旬青雲閣主人識」。目録題=「殉難後草/目録」。内題=「殉難後草/青雲閣兼文稿」。尾題=なし。匡郭=四周単辺。柱刻=序は「序」,他は丁付のみ。32丁(内,序1丁,目録4丁)。刊記=「浪華書肆/心斎橋北久太郎町/河内屋喜兵衛/同通本町北/塩屋彌七/同博労町/河内屋勘助/尾州書肆/本町三町目/菱屋藤兵衛/皇都書肆/醒ケ井五条上ル町/近江屋卯兵衛梓」。巻末に「馬場文英輯/殉難後草拾遺近刻」の出版予告あり。永井隆尚他76名収録。

17,殉難拾遺
中本,版本,1冊,縦185ミリ×横127ミリ。卍つなぎ空押模様黄蘖色表紙。
左肩に子持枠原題簽「殉難拾遺全」。前見返に子持枠内に「殉難拾遺/明治己巳初春新刻/馬場文英蔵版」。序題=「殉難後草拾遺」その末に「慶応四のとし長月/雲源居主人誌之」。凡例の末に「己巳とし季春馬場文英誌」。目録題=「殉難拾遺/目次」。内題=「殉難拾遺竜之巻」「殉難拾遺虎之巻」。尾題=「殉難拾遺竜之巻終」「殉難拾遺虎之巻終」。匡郭=四周単辺。柱刻=凡例は「例」,目録は「目」,他は丁付のみ。45丁(内,序2丁,凡例1丁,目録4丁)。刊記=なし。僧月照他一〇二名収録。蔵書印=「古藤家蔵」「風中書屋」。

18,山陽文稿
半紙本,版本,上下2冊、縦224ミリ×横153ミリ。水色原表紙。
左肩に子持枠原題簽「山陽文稿上(下)」。上巻前見返しに子持枠内に「山陽文稿/明治庚午新雕/求石書同発販」。序題=「山陽文稿上」その末に「文化甲子孟春頼襄識」。内題=「山陽文稿巻之上(下)」。尾題=「山陽文稿巻之上畢」下巻なし。匡郭=上下単辺、縦は子持。柱刻=「山陽文稿上(下)(丁付)」。本文用紙は毎半葉九行のの界線入り。下巻末に跋があり,その末に「嘉永甲寅正月小盡日初更機識」。上巻=32丁( 内、序1丁),下巻=32丁半。刊記=「官許明治庚午開雕/東京/両国横山町和泉屋金右衛門/通二町目山城屋佐兵衛/浪華/心斎橋南一町目松村九兵衛/同北久太郎町柳原喜兵衛/西京/柳馬場御池南北村四郎兵衛/寺町四条北田中治兵衛(印)」。上の匡郭外に注を付す。

19,明治現存三十六歌撰
半紙本,版本,1冊,縦224ミリ×横150ミリ。白色布目原表紙。
左肩に四周双辺原題簽「山田謙益/編集/明治/現存/三十六歌撰完」。前見返し単辺の枠内に「明治/現存/三十六歌撰完/山田謙益編集/竹本石亭画/雪吹屋蔵版」。序題=なし,その末に「山田謙益」。内題・尾題=なし。匡郭=四周単辺。柱刻=「○」のみで,丁付はノドにある。毎半葉一歌人で絵入り。20丁(内,序半丁,跋半丁)。刊記=「明治十年六月廿八日出板/編集兼出版人/東京第三大区五小区/牛込二十騎町三十四番地/東京府士族/山田謙益/蔵版主/東京本郷区本郷春木町二丁目五十九番地/東京府士族/豊島有常(印)」。

20,雅言解
半紙本,版本,4巻4冊,縦227ミリ×横152ミリ。空色布目原表紙。
左肩に子持枠原題簽「雅言解一(二,四)」巻三は剥落の跡のみ。巻一前見返し単辺の枠内に「雅言解全四冊/鈴木重嶺纂輯/渡部氏蔵板」。序題=・なし,その末に「明治十二年四月/正二位季知」,・「雅言解序」その末に「近藤芳梼」,・なし,その末に「明治十二年三月鈴木重嶺識」。凡例の末に「明治十二年三月翠園主人誌」。内題=「雅言解巻之一(〜四)/東京鈴木重嶺纂」。尾題=「雅言解巻之一終」「雅言解巻二(〜四)終」。匡郭=四周単辺。柱刻=「序(丁付)」「凡例(丁付)」「い(ろ・は…す)(丁付)」。巻一=43丁( 内,序6丁,凡例2丁),巻二=43丁,巻三=37丁,巻四=46丁(他に広告1丁)。上欄に注を付す。刊記=「明治十二年四月十日/版権免許/定価金壱円/編纂人東京府士族/鈴木重嶺/東京麹町区飯田町五丁目/二十一番地/出版人東京府士族/渡部温/東京牛込区牛込白銀町/二十九番地/発兌書肆東京府平民/稲田佐兵衛/東京日本橋区/日本橋通二丁目二十番地」。最終丁に次の6点の広告あり,渡部温訳述=通俗伊蘇普物語,丁題良著=渡部温訓点=勧善喩道伝、中田敬義訳=北京官話伊蘇普喩言,新版曲亭馬琴作序文集,雅言解。

21,古稀頌言
半紙本,版本,1冊,縦227ミリ×横158ミリ。白茶色原表紙。
左肩子持枠原題簽「古稀頌言完」。1丁ウに「明治十八年/五月/静岳」。匡郭=四周単辺。柱刻=なし。丁付は部分的にノドに付す。30丁(内,序等8丁)。刊記=「明治十八年八月十日出版御届/編輯並出板人東京府士族/永井岩之丞/北豊嶋郡金杉村/五十九番地住」。6丁ウに「来会名録」があり,松平春嶽・西周・勝安房・鈴木重嶺等三十七名の名が記されている。蔵書印=「鈴木之印」。

22,こゑのなこり
半紙本,版本,1冊,縦232ミリ×横156ミリ。卍つなぎ空押し模様練色原表紙。
左肩に枠なし原題簽「故衛の那離」。序題=なし,その末に「明治二十一年七月/千家尊福しるす/金井明善七十七叟書」。内題・尾題・匡郭=なし。柱刻=本文は下部に丁付を付す。跋の末に「明治二十一年七月穂積重嶺しるす」。30丁(内、序2丁,跋1丁)。刊記=「明治廿一年十月一日印刷/同年十月三日出版/編輯者東京牛込区神楽町二丁目十七番地/鈴木重嶺/印刷兼発行者同神田区小川町四十七番地/宇津木貞夫/売捌所同京橋区南伝馬町二丁目八番地/伊豆田冨太郎」。井上文雄・前田夏蔭・猿渡容盛・井上頼圀・佐々木古信・金井明善・中島歌子等の歌を収録。

23,こゑのなこり
半紙本,洋活(序は版刷),1冊,縦223ミリ×横152ミリ。練色布目原表紙(前表紙に緑色の蔓草模様を配す)。
左肩に枠なし原題簽「故衛のなこり」。序題=なし,その末に「明治二十三年十一月十三日南/佐々木古信書」。柱刻=上部に「○」,下部に丁付。25丁( 内、序2丁)。刊記=なし。小中村清矩・黒川真頼・井上頼圀・鹿島幹命・中嶋歌子・〔催主〕鈴木重嶺等の歌を収録。

24,喜九迺志豆久
半紙本,版本,1冊,縦223ミリ×横154ミリ。菊花空押模様縹
色原表紙。左肩に子持枠原題簽「喜九迺志豆久」。序題=なし。2丁オに「明治十八年乙酉/初春/正二位源慶永書(印)」。3丁ウの序の末に「かきつくるものはあきやまのてるえ」。内題=「喜九迺志豆久土屋惟秋翁八十年賀集」。匡郭=四周単辺。柱刻=下部に丁付。24丁(内、序3丁)。刊記=「明治廿二年七月十日印刷/同年同月十五日出版静岡県平民/土屋又平(印)/伊豆国賀茂郡上大見村/原保三十一番地/印刷者同県士族/榎本良太郎/国君沢郡三島町/九十八番地寄留」。久我建通・松平慶永・鈴木重嶺等の歌を収録。

25,余光集
半紙本,版本,1冊,縦231ミリ×横157ミリ。蓮葉空押模様灰白色原表紙。
中央上寄りに枠なし原題簽「余光集」。序題=なし,その末に「明治二十五年の夏/宮中顧問官従三位男爵高崎正風」。内題=「余光集/従一位松平慶永卿遺詠」。尾題・匡郭=なし。柱刻=上部に「○」,下部のノドに項目別の丁付。27丁(内,序3丁)。刊記=「明治二十五年十二月二十七日印刷/同年同月二十八日出版/編輯者大口鯛二/東京市麹町区永田町/二丁目二十八番地/発行兼印刷者吉川半二/東京市京橋区南伝馬町/一丁目十二番地」。松平慶永の他、佐々木高行・近衛忠熈・正親町実徳・鍋島直大・冷泉為柔・税所敦子・黒川真頼・鈴木重嶺等の歌を収録。

26,御垣の下草 後編
大本,上下2冊,縦263ミリ×横189ミリ。玉子色原表紙。
左肩に枠なし原題簽「御垣の下草後編上」「美かきのしたくさ後編下」。序題=なし,上9丁ウに「明治三十六年三月のはしめ葉山の海荘にて/恩波閣主人正風しるす」,上12丁ウに「明治三十五年十二月愛子しるす」。下の跋の末に「明治三十五年十一月道子しるす」。内題・尾題・匡郭=なし。柱刻=上部に「○」のみ。上=58丁(内,序12丁),下=51丁(内,跋3丁)。刊記=「明治三十六年五月十五日印刷/同年五月二十日発行/編輯兼/発行者税所徳子/東京市牛込区砂土原三丁/目一番地/印刷兼/発行所吉川半七/同京橋区伝馬町一丁/目十二番地/彫刻者木邨徳太郎/同神田区旅籠町一丁目/七番地」。

27,志能夫具佐
半紙本,版刷・洋活混合,1冊,縦223ミリ×横151ミリ。七宝つなぎ空押模様布目白緑色原表紙。
左肩に子持枠原題簽「志能夫具佐」。序題=なし,その末に「明治といふとしの十あまり/七とせしはすはかり/翠園鈴木重嶺誌」。内題・尾題・匡郭・柱刻=なし。20丁(内,序1丁)。刊記=なし。「村山素行翁碑面」「伊庭秀賢翁略伝」,久我建通・松平慶永・小中村清矩・黒川真頼・井上頼国・佐々木弘綱・佐藤誠・佐々木信綱・徳川静子・中嶋歌子・猿渡盛愛・蔵田重時・鈴木重嶺等の歌を収録。

28,東京大家 十四家集評論弁 一
半紙本,版刷・洋活混合,1冊,縦235ミリ×横154ミリ。菊花空押模様灰白色原表紙。
中央上寄りに,四周単辺原題簽「東京/大家/十四家集評論弁一」。扉=四周単辺「東京/大家/十四家集評論弁第一/鈴木弘恭大人著/東京書林文王圃蔵版」。序題=「序」,その末に「明治十八年弘恭しるす」。内題=「東京/大家/十四家集評論弁/鈴木弘恭述」。尾題=春之部畢」。匡郭=なし。柱刻=下部に丁付。57丁(内,序3丁)。刊記=「明治十八年十二月十八日出版御届/著述人東京府士族/鈴木弘恭/東京小石川区竹早町拾参番地/出版人/平民吉川半七/同京橋区南伝馬町壱丁目拾弐番地/発売人同京橋区南伝馬町弐丁目/文雅堂/同/日本橋区通四丁目/金花堂」。取り上げた歌人は,美静・真頼・冬道・重嶺・正風・資之・豊穎・香穉・実愛・粲・実政・清綱・葆光・祐命。

29,旅路のすさび
半紙本,洋活,1冊,縦226ミリ×横152ミリ。卍つなぎ空押模様練色原表紙。
中央上寄りに、四周双辺原題簽「旅路のすさび」。序題=「旅路のすさひ序」,その中に「…鈴木の翁はおのれより十とせあまりのこのかみなれととくにくの名たかきところ/\見てこんとて…その日記なりぬ…しかくいふはむそちのおきな黒川の真頼なり」。内題=「旅路のすさひ」。尾題・匡郭=なし。柱刻=上部に「○」,下部に丁付。巻末に「明治二十年九月鈴木重嶺しるす」。27丁(内,序1丁)。刊記=「明治廿一年五月十日出版〔非売品〕/編輯兼/発行人東京牛込区神楽町一丁目十七番地/鈴木重嶺/印刷人東京四谷区四谷仲町三丁目八番地/加藤安彦」。

30,長歌改良論弁駁
中本,洋活(序は版刷),1冊,縦194ミリ×横134ミリ。菫色布目表紙。
左肩に子持枠原題簽「長歌改良論弁駁全」。前見返しに飾り枠内に「長歌改良論弁駁全/海上胤平先生著(印)/明治廿二年五月玄同舎出版(印)」(同内容を印刷した白紙(包紙)あり」。題字=A久我建通,副島種臣。序題=なし,その末に「明治廿二年五月十伊予国人藤原忠胤」。内題=「長歌改良論弁駁/海上胤平述」。尾題=なし。匡郭=序は双辺、本文は子持枠。柱刻=下部に丁付(ページ)。71ページ(内、題字4ページ,序4ページ)。刊記=「明治廿二年五月七日印刷/同年五月十日出版定価金弐拾銭/発行兼印刷者東京神田区今川小路二丁目十五番地/高市菅野/著作者東京神田区錦町三丁目五番地/海上胤平/発行所東京神田区佐柄木二十一番地/玄同舎」。

31,桜園集
半紙本,洋活(序は版刷),1冊,縦226ミリ×横154ミリ。深緑色原表紙(花模様空押)。
左肩に子持枠原題簽「桜園集全」。前見返しに子持枠内に「桜園集/明治壬辰初冬印行/海舟書屋蔵板」。序題=「桜園集のはしかき」その末に「明治二十五年/十一月勝安芳しるす溝口勝如筆/とりてかきつく」。内題等=「桜園集凡例」「桜園集一(〜九)」「桜園集附録」。後序題=「桜園集後序」その末に「明治二十五年壬辰初冬/鴨北散人宮本0謹誌(印)」。65丁(内,序2丁,凡例1丁,後序2丁)。刊記=「明治廿五年十二月二十六日印刷/明治廿五年十二月二十七日出版(非売品)/編輯兼発行者勝安芳/東京市赤坂区赤坂氷川町四番地/印刷人根岸高光/同牛込区市谷加賀町壱丁目廿三番地/印刷所秀英舎/同京橋区西紺屋町廿六七番地」。

32,翠園寿筵歌集 完
半紙本,洋活,1冊,並製,縦二二一ミリ×横一五三ミリ。白茶色表紙。
中央上寄りに直接印刷「翠園寿筵歌集完」(右下に「非売品」)。題字=「八十六翁/従一位忠熈(印)」。内題=「翠園寿筵歌集」。尾題=「翠園寿筵歌集終」74ページ(内,題字3ページ)。奥付=「明治廿六年九月十五日印刷/同年同月十九日発行/編輯兼/発行人鈴木重嶺/東京牛込区神楽町/弐丁目拾七番地/印刷所近藤活版所/東京市麹町区飯田町/五丁目弐拾六番地」。近衛忠熈・正親町実徳・毛利元徳・前田利嗣・勝安房・井上頼圀・黒川真頼・荻野由之・佐々木信綱・中嶋歌子・猿渡盛愛・佐々木古信・鈴木重明・鈴木重嶺等の歌を収録。

33,翠園寿筵歌集 完
(32と同本,保存悪し)

34,内外詠史哥集
半紙本,洋活(序は版刷),上下2冊,縦226ミリ×横158ミリ(上)。空色原表紙(花葉空押模様)。
左肩に枠なしの原題簽「内外詠史哥集上(下)」。上下の前見返しに四周双辺の内に「内外詠史歌集全/明治二十八年六月/版権所有/税所蔵版」。序題=なし。その末に「敦子」。内題=「内外詠史歌集巻之上(下)」。尾題=「内外詠史歌集巻之上(下)終」。匡郭=なし。柱刻=下部に丁付。巻末に「内外詠史歌集人名録」を付す。上=56丁(内,序2丁)。下=61丁(内,人名録12丁)。刊記=「明治二十八年六月廿六日印刷/明治二十八年六月廿九日発行/明治三十八年四月十日再版発行〔正価金七十五銭〕/版権所有/税所家/編纂者東京市牛込区砂土原町三丁目壱番地/税所徳子/発行者同市日本橋蠣殻町壱丁目四番地/松井総兵衛/印刷者同市牛込区市ヶ谷加賀町壱丁目十二番地/印刷所同市牛込区市ヶ谷加賀町壱丁目十二番地/株式会社秀英舎第一工場/製本売捌元/東京市日本橋区/蠣殻町壱丁目/四番地角/官許発明元角形半月形/陶製下水樋/官許発明元人造肥料并ニ工事請負商発明者松井総兵衛/雅名延昌」裏に「各府県売捌書肆家左之通」がある。

35,慶音集
半紙本,洋活,1冊,縦228ミリ×横156ミリ。練色原表紙(霞・山模様)。
中央上寄りに枠なし原題簽「慶音集」。口絵写真「近衛忠熈米年之肖像」。1丁オに「鶯有慶音」とあり。尾題・匡郭=なし。柱刻=上部に牡丹花一輪,丁付なし。113丁。刊記=「明治廿九年三月廿五日印刷/明治廿九年四月五日発行/〔非売品〕/発行兼編輯者東京府平民/六条定光/東京麹町区下二番町六十一番地/印刷者東京府士族/多田三彌/東京市京橋区山城町八番地/印刷所恵愛堂/東京市京橋区山城町八番地」。九条道孝・鷹司熈通・久我建通・正親町実徳・勝安芳・鈴木重嶺・税所敦子・黒川真頼・中島歌子・樋口夏子等の歌を収録。

36,新撰正格 今用歌集
中本,洋活,1冊,縦191ミリ×横130ミリ。紺青色表紙(草花模様)。
題簽=なし。題字=従一位建通。木村正辞。小杉榲邨。凡例の末に「明治三十二年六月七十四翁江刺恒久識」。内題=「新撰正格今用歌集/東京江刺恒久撰」。尾題=「新撰正格今用歌集」。172ページ(内,凡例4ページ,作者人名8ページ,9〜16ページ落丁,17〜24ページ重複)。奥付=「明治三十二年九月十二日印刷/明治三十二年九月十五日発行/〔定価金四十銭〕/〔版権所有〕/著作者麹町区富士見町二丁目十五番地/江刺恒久/発行者神田区裏神保町六番地/渡辺五一郎/印刷者本所区松井町一丁目三番地/新井豊造/発売所神田区裏神保町六番地/渡辺書店/発売所神田区裏神保町一番地/三省堂」。石川雅望・足代弘訓・佐々木弘綱・佐々木信綱・本居大平・鈴木重嶺等の歌を収録。

37,祝日大祭日歌詞解釈 附楽譜
半紙本,洋活,1冊,縦217ミリ×横149ミリ。各作歌者校閲・中村秋香編述,明治廿六年十月十三日,白井練一発行。36ページ。

38,国史学のしをり
半紙本,洋活,1冊,縦228ミリ×横152ミリ。小中村清矩著明治二十八年十一月十二日,吉川半七発行。138ページ。

39,鼇頭音釈 康煕字典
中本,版本,40巻20冊,縦190ミリ×横124ミリ(1冊目)。肌色原表紙。
左肩に子持枠原題簽「鼇頭音釈康煕字典第一(〜二十)冊」。第1冊前見返しに四周双辺内に「鼇頭/康煕字典/石川鴻斎音釈/東京鳳文館」。第1冊=57丁,第2冊=73丁,第3冊=87丁,第4冊=102丁,第5冊=91丁,第6冊=87丁,第7冊=38丁,第8冊=53丁,第9冊=94丁,第10冊=56丁,第11冊=97丁,第12冊=85丁,第13冊=57丁,第14冊=96丁,第15冊=55丁,第16冊=101丁,第17冊=97丁,第18冊=52丁,第19冊=64丁,第20冊=75丁。刊記=第5冊「明治十五年九月十三日版権免許/明治十六年一月三十日出版/音釈人愛知県平民/石川鴻斎/芝区片門前町二丁目十四番地/出版人東京府士族/前田円/京橋区加賀町十八番地/印行所鳳文館/京橋区加賀町十八番地/龍影堂竹原鼎鐫刻」。第10冊「明治十六年三月三十日出版」(他は5冊目と同じ)。第15冊「明治十六年八月出版,出版人東京府士族/前田円/京橋区南鍋町二丁目十二番地/印行所鳳文館/京橋区南鍋町二丁目十二番地」(他は5冊目と同じ)。第20冊=15冊目と同じ。桐箱入り。重嶺使用。

40,上田郷友会月報・二十五週紀念号(後編)
〔雑誌〕明治四十三年四月三十日発行。

41,鈴木重嶺短冊
10枚。「庭前萩移しうゑし庭の秋はき咲そめぬひとりめつるはあたらしきかな八十四翁重嶺」他。(追加の可能性あり)

42,短冊
7枚。井上文雄・海野遊翁・木村定良・星野千之・堀江敏・三田葆光・鈴木重明。

43,四大神玉串料
半紙二つ折(横長)2枚綴,2帖。1帖目の冒頭に「三月廿七日/四大神玉串料」,2帖目の冒頭に「三十二年四月落花浮水/四大神献詠/たにさく/玉串料/人名」とある。

44,御見舞□□□
半紙二つ折(横長)5枚綴、1帖。冒頭に「十一月十四日」とある。玉子榎本武与,同榎本弁吉,五十銭井上頼国,玉子一折中嶋歌子,越の□□
勝安芳,等の名がある。

45,故重嶺翁供物扣帳
半紙二つ折(横長)16枚綴,1帖。1枚目に「明治三十一年十一月廿六日」とある。五円榎本弁吉,拾円勝安芳,壱円中嶋歌子,壱円佐々木信綱,拾円前田利嗣,拾円三田徳川,壱円荻野由之等と記す。

46,訃音啓送
半紙二つ折(横長)8枚綴,1帖。1枚目に「訃音啓送/東京府内/一号/三十一年十一月廿六日」。勝安芳,榎本武与,井上頼国,久我侯爵,水野忠敬,榎本武揚,近衛公爵,佐々木信綱,黒川真頼,等の名がある。

47,会葬人名簿
一号〜四号 半紙二つ折(横長)16枚綴,1帖。第1号の1枚目に「会葬人名簿/第一号/惣人名弐百四十七」,第2号の1枚目に「会葬人名簿/第一号」,第3号の1枚目に「会葬人名簿/第三号」,第4号の1枚目に「会葬人名簿/第四号」。江刺恒久,田口卯吉,佐々木信綱,井上頼圀,文雅堂,久我侯爵,勝安房,中島歌子,等の名がある。

48,吊客名簿
半紙二つ折(横長)12枚綴,1帖。1枚目に「吊客名簿/三十一年十一月廿六日」。榎本武与,黒川正真,黒川真頼,水野忠敬,中島歌子,佐々木信綱,正親町実正,荻野由之,江刺恒久,毎日新聞社,佐々木古信,井上正直,等の名がある。

49,持参帳控
半紙二つ折(横長)29枚綴,1帖。1枚目に「持参帳ひかへぼへ/十月十三日くはり物」。小石川竹早町六十五番地佐々木古信,小石川水道町十四番地中嶋歌子,牛込西五軒町四十七番地榎本武与,浅草千束町二丁め三十四番地江刺恒久,下二番町四十七番地水野忠敬,小川町一番地佐々木信綱様(印),今川小路まないた橋玉川堂様(印),東町三丁目博文館/大橋佐平様(印),尾張町毎日新聞社御中(印),麹町区富士見町五丁目十二番地正親町様(印),同富士見町弐丁目四十二番地四条様(印),赤坂氷川町四番地勝従二位様(印),等の名がある。

50,配付扣
半紙二つ折(横長)11枚綴,1帖。1枚目に「配付扣」。榎本弁吉,榎本武与,黒川真頼,久我建通,大隅重信,水野忠敬,勝安芳,日龍社編輯局,中島哥子,榎本武揚,佐々木信綱,三田葆光,鍋嶋直大,津軽伯爵,前田利嗣,田安伯,井上頼国,江刺恒久,佐々木古信,荻野由之,等の名がある。

51,宿所聞書
半紙二つ折(横長)5枚綴,1帖。1枚目に「宿所聞書」。

52,(葬儀記録?)
半紙二つ折(横長)37枚綴,1帖。朱筆にて「壱号」から「十五号」まで人名を記す。壱号正二位勲一等公爵毛利元徳,従一位勲一等近衛忠熈,従一位勲二等正親町実徳,従一位勲一等久我建通,従二位勲二等侯爵蜂須賀茂韶,従三位侯爵前田利嗣,正三位勲三等伯爵津軽承昭,正三位勲一等伯爵勝安房,等28名。弐号四条春子,木戸寿栄子,徳川操子,等25名。三号,一三一名。四号,61名五号,94名。六号黒川真頼,小中村清矩,井上頼圀,三田葆光,荻野由之,江刺恒久佐々木古信,佐々木信綱,等31名。七号中嶋哥子,等72名。八号,28名。九号,一〇四名。十号,一四〇名。十一号,64名。十二号,41名。十三号,55名。十四号,37名。十五号,一五七名。合計一〇六八名。

53,葬式諸入費おほへ
半紙二つ折(横長)5枚綴,1帖。1枚目に「葬式諸入費おほへ/九月十四日より」。

54,(葬儀記録)
半紙二つ折(横長)2枚綴,1帖。「住所不明之部」。

55,(葬儀記録)
半紙二つ折(横長)7枚綴,1帖。五十嵐雅言,吉川半七,等の名がある。

56,(諸雑費記録)
半紙二つ折(横長)5枚綴,1帖。弐銭アルコヲル,五銭白檀五銭ランプ直し,拾銭ちくわ、拾四銭やさひ,拾銭はんし,四銭五厘とうふ七円弐拾銭みかん十六箱、等の記録。

57,次景氏之韻五首
1巻。

58,(雑誌関連記録?)
半紙5枚。第百十五号/金弐拾銭奥田ひな,第百十六号/金七拾銭,第百十七号/金壱円齋藤麻之介,等と記録されている。

59,会葬礼状
6通。「拝啓父重嶺物故之節ハ御叮寧ナル御備物被成下御厚情之段奉深謝候就テハ追善ノ蒸物進呈可仕筈ノ処亡父生前常ニ無用ノ習慣ヲ好マサリシマヽ右費用一切ヲ東京帝国大学文科法科ノ二科ヘ奨学資金トシテ寄附仕些ナカラ国本ノ裨補タルヲ得ハ却テ亡父ノ素志ニ協ヒ可申ト存シ爾ク取計候間此段御答礼旁謹テ奉申上候敬具/明治三十二年三月五日孫鈴木重明/同重孚/□□□□殿」

60,佐々木千尋宛,井上頼圀・梅村宣雄書簡
1通。追悼歌会の件。

61,鈴木重明の重嶺追悼歌会に関する文
半紙2枚,罫紙4枚。

62,新聞広告等の記録半紙3枚。
◎十二月十四日報知新聞雑報欄内ニ
「故鈴木重嶺翁ノ追悼歌会事ハ上野山王公梅川楼ニ於テ催スニ付神田区今川小路玉川堂ニ事務ヲ設ケ賛成員及幹事数十名ヲ列記シタル印刷物ヲ配リ来会ヲ促セリ然ニ御令息重明氏ハ葬送ヨリ日未タ幾許ヲ経ズ諸事取込中ニ付本年内ハ是非見合セ度旨該歌会ヘ別シ辞退セシニモ拘ハラズ開会スル由ナルガ重明氏ヲ始メ親戚ノモノ□門人等ハ非常ニ迷惑シ居ルトカ」
◎十二月十六日報知新聞
「取消十二月十四日報知新聞雑報都下雑簒ニ於キテ故鈴木重嶺翁追悼歌会ノ件に付令息重明氏等非常に迷惑シ居ラルヽ旨御掲記ニ候処該会ハ有志者ノ行為ニ成ルモノニテ固ヨリ重明氏等ニ於テ迷惑ナル理由モ無之ノミナラス既ニ同氏ヨリ拙者ヘ宛叮寧ナル礼状被遣候次第ニテ決テ彼是可有事ハ無之候全ク貴社ノ誤聞カ若クハ拙者同志ノ名誉ヲ毀損セントスル者ノ中傷策カトモ被存候記事ハ却テ重明氏始メ迷惑ナルモノニ付速ニ此全文御掲載御取消相成度此段申□候也
三十一年十二月十四日麹町一丁目井上頼国」
◎明治三十一年十二月廿一日報知新聞ニ広告セリ
「明日相催候故鈴木重嶺翁追悼会ハ全ク有志ノ発起ニシテ鈴木家及翠園幹事等ハ一切関係無之義ニ付此段広告仕候也十二月十七日井上頼国」

63,葬儀関係領収書等
14枚。

64,鈴木家墓石拓本
2枚。碑面寸法,縦1163ミリ×横452ミリ。その末に「元治元年歳次甲子冬十二月/十世孫鈴木大之進穂積重嶺謹撰矢口浩書泉広保鐫」。

65,鈴木家初代・重経墓石拓本
1軸。碑面寸法,縦1047ミリ×横451ミリ。「穂積重経之墓」。

66,拓本(佐渡関係?)
1枚。碑面寸法,縦618ミリ×横620ミリ。その末に「明治九年七月従五位鈴木重嶺識」。

67,拓本
4枚。「保元元年七月十三日義明(花押)/鈴木伊賀守殿」

68,拓本
2枚。

69,拓本
1枚。「寛治五年七月七日義□(印)/鈴木兵庫頭殿」。

70,拓本
1枚。「楓橋夜泊詩」。

71,写真 湛慶作 仏像。
1枚。

72,鈴木家表札
1枚。「鈴木」(杉の板に墨書)。

73,鈴木重孚勲七等授与
1枚。「明治三十九年四月一日/勲一等子爵大給恒」。

74,佐渡関係包み紙
1枚。

75,将軍御手自拝領 御猪口 箱の蓋。
「元治元年甲子年四月五日/御上洛御在城中奥於/御座之間高家御奏者番始布衣以上役々之□御酒/御料理賜り此御猪口ヲ/御手自候下/大君御酌ニ而三献頂戴/鈴木重嶺」。

76, 鈴木重嶺の名刺
5枚。

77,名刺 諸家
28枚。

78,手書きカルタとその原稿
(箱入り)1組。

79,写真 合計 27枚。
1,鈴木重嶺(歌会で指導する重嶺)。
2,鈴木重嶺(烏帽子姿の重嶺)。
3,鈴木重嶺。
4,鈴木重嶺「コハ明治三十一年六月十九日,岐阜県前代議士杉下太郎右衛門氏の浜町花屋敷にて歌会を催されける折つどひませるまれ人に請ひてうつしゝ也。この日長岡子爵小出粲翁も物さられつれどいさゝか時おくれ給ひしハいとあたらしうなむ/佐々木信綱識」。出席者は,前列右から,東久世伯爵・高崎男爵・鶴久子刀自・鍋島侯爵夫人・佐々木信綱,中列右から梅村宣雄君・大口鯛二君・鈴木重嶺・鍋島侯爵・本居豊穎翁・木村正辞翁・千葉胤明君・遠山英一君,後列右から,杉下太郎右衛門・植村有経君・佐々木昌綱・橘道守君・加藤義清君。
5,鈴木重明(重嶺の子)。
6,鈴木重明。
7,鈴木重孚(鈴木重明の子,松本誠の伯父29歳)。
8,鈴木重孚(宇品の宿舎の娘と)2枚。
9,鈴木重孚(中列向かって左端)。
10, 鈴木重孚(向かって右)。
11, 鈴木重孚(向かって右端)。
12, 鈴木重孚(向かって右端)。
13, 鈴木重孚と松本誠(子供)。
14, 鈴木冬子(鈴木重明の子,重孚の妹,松本家の養女となる。松本誠の母。写真は与謝野晶子とその娘二人と共に撮影。晶子の後ろが冬子)。
15, 鈴木多子(重明の子?)。
16榎本武揚(正装姿。重孚の妹が武揚の親戚に嫁ぐ)。
17, 榎本武揚。
18, 榎本泰夫。
19,榎本泰夫(2枚)。
20, 鈴木重孚・井上頼国・榎本弁吉等9名の集合写真。
21, 井上頼国。
22, 成瀬精一。
23, 布川正巾。
24, 江沢述明。
25, ロンドンより鈴木重嶺に送る写真。「鈴木大人」とあり。明治44年8月発送,10月20日到着。

80,鈴木重嶺使用の桐製文机。


(昭和女子大学『学苑』694号・平成10年1月を改訂)

 

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